XM (エックスエム) の手数料は高い? 手数料が発生する全6パターンやスタンダード口座とZero口座の手数料の違いを徹底解説!

この記事のポイント
  • XMの手数料は6種類
  • XMの入出金手数料は入出金方法によって変わる
  • XMと他業者の手数料比較

XMで取引を行う際には様々な場面で手数料がかかります。

特に入金手数料と出金手数料は、選択した方法によって発生する手数料が変わってきます。

手数料に関して理解をしておかなければ、予想外の出費にもつながり利益を減らすことにもなるので、注意が必要です。

本記事ではXMの手数料について詳しく紹介していきます。

XM (エックスエム) の手数料は6種類

XMでかかる手数料は、以下の6種類で発生します。

  • 入金・出金手数料
  • スプレッド
  • 取引手数料 (Zero口座のみ)
  • マイナススワップポイント
  • スリッページ
  • 口座維持手数料 (3ヶ月以上放置した場合)

Zero口座の場合、スプレッドはかなり狭いもののゼロではないので、手数料とあわせて把握しておきましょう。

また、スプレッド以外の手数料に関しては、かからないようにするお得な選択肢がそれぞれにあります。詳しくは以下でご説明いたします。

XM (エックスエム) の取引手数料・スプレッド

スタンダード口座とマイクロ口座の取引手数料・スプレッド

XMでは、3口座タイプあるうちのスタンダード口座とマイクロ口座には、取引手数料はかかりません。

これら2つの口座の取引手数料は、下のスプレッドを円換算した取引量の各金額に含まれています (1ドル=110円の場合) 。

XMスタンダード・マイクロ口座のスプレッド
平均スプレッド 1,000通貨取引 10,000通貨取引 100,000通貨取引
USDJPY (ドル/円) 1.65pips 18.1円 181円 1,810円
EURJPY (ユーロ/円) 2.35pips 25.9円 259円 2,590円

このように、スプレッドは通貨ペアごとに違いがあり、取引手数料も変わることを覚えておきましょう。

Zero口座の取引手数料・スプレッド

Zero口座では、XMの口座で唯一取引手数料がかかります。スプレッドも完全にゼロではないので、取引手数料をあわせるとどうなるかみてみましょう (1ドル=110円の場合) 。

Zero口座の手数料とスプレッド (100,000通貨取引の場合)
平均スプレッド スプレッドと手数料の合計 円換算した手数料
USDJPY (ドル/円) 0.1pips 1.1pips 1,210円
EURJPY (ユーロ/円) 0.5pips 1.5pips 1,650円

Zero口座の場合、100,000通貨未満の量を取引をしたときでも、10ドルの往復手数料がかかります。10ドルをpipsに換算すると1.1pipsです。これを平均スプレッドに加算し、円換算したのが上の表の手数料円換算です。

取引量に関わらず、Zero口座の取引手数料は一律でかかります。Zero口座を選択するときは、1回あたりのトレードで100,000通貨以上の取引を行うようにしましょう。

口座タイプごとの取引手数料・スプレッド一覧

XMの口座タイプごとの取引手数料・スプレッドを一覧にまとめましたので、確認しておきましょう (1ドル=110円の場合) 。

XMの口座タイプ間スプレッド・手数料比較 (100,000通貨取引の場合)
スタンダード・マイクロ口座のスプレッド 円換算したスプレッド Zero口座のスプレッド 取引手数料 円換算した手数料
USDJPY 1.65pips 1,810円 0.1pips 1.1pips 1,320円
EURJPY 2.35pips 2,590円 0.5pips 1.1pips 1,760円
GBPJPY 3.6pips 3,960円 1.5pips 1.1pips 2,860円
AUDJPY 3.4pips 3,740円 1.2pips 1.1pips 2,530円
EURUSD 1.6pips 1,760円 0.2pips 1.1pips 1,430円
GBPUSD 2.1pips 2,310円 0.5pips 1.1pips 1,760円
AUDUSD 1.8pips 1,980円 0.6pips 1.1pips 1,870円

上の表は、100,000通貨取引をした場合です。Zero口座の取引手数料は、10ドルですから、円換算すると1,100円になります。

スタンダード・マイクロ口座とZero口座を比較して、すべての通貨ペアでZero口座の手数料が約30%ほど安いのがわかります。

ただし、70,000通貨以下の取引ではZero口座の手数料の方が高くなりますので、注意しましょう。

Zero口座と他社ECN口座を比較

ECN口座であるXMのZero口座と他社のECN口座を比較してみました (1ドル=110円の場合) 。

ECN口座の取引手数料 (往復) 比較
往復取引手数料 スプレッド
XM (Zero口座) 1,100円 1.1pips
Tradeview (cTrader口座) 550円 0.55pips
TitanFX (ブレード口座) 770円 0.77pips
AXIORY (ナノスプレッド口座) 660円 0.66pips

XMのZero口座の往復取引手数料は、他社よりも高めの設定であることがわかります。

XM (エックスエム) のスリッページによるコスト

スリッページコストとは、決済注文時のレートと実際に決済が執行されたときのレートが異なる場合に発生するコストのことです。

XMでは公式サイトで「全取引の99.35%が1秒以内に決済される」といっているように、非常に高い約定力を発揮しています。

そのため基本的には平常時の取引であれば、ほとんどスリッページコストは発生しません。

経済指標発表時などは注意

経済指標発表時など相場の急変動が予測されるときは注意が必要です。

相場の急変により注文が殺到するタイミングでは多少のスリッページが発生してしまい、スリッページコストが発生する可能性があります。

日本時間早朝のような流動性が低い状況は注意

日本時間の早朝など指値注文が少ないときや、急激に相場が動いて近いレートに指値注文が一瞬なくなってしまったときなどの流動性が低いタイミングで注文をしてしまうと、現在価格から離れた指値と約定してしまいます。

スリッページを防ぐために、早朝取引は避け、急激な相場の変動の際には、一旦価格が落ち着くのを確認したうえで、注文することをおすすめします。

XM (エックスエム) のマイナススワップによるコスト

スワップポイントは、各国の政策金利差を埋めるための数字です。

マイナススワップとは高金利の通貨を売って、低金利の通貨を購入してポジションを持つ際に支払うスワップポイントのことです。

スワップポイントは通貨ペアなどによって異なるため、取引を行う前に確認しておかなければ、マイナススワップの支払いが必要になってしまうことがあります。

マイナススワップは、以下の具体例を参照してください。

米ドル/円の場合

  • 米国 (米ドル) の政策金利が、2.5%
  • 日本 (円) の政策金利が、−0.1%

ドル/円のショート (売り) ポジションを保有する場合、政策金利が高い方の米ドルを売って、政策金利の低い方の円を保有し日をまたぐと、その金利差をマイナススワップポイントとして請求されます。

 

XMの場合 (2021年11月30日現在) 、ドル/円のショートポジションは、マイナス3.23ポイントで、1ロットあたり−323円です。スワップポイントは日々変化しますが、XMの公式サイトには、当日のスワップポイント計算機が用意されておりますので、いつでも確認できます。

 

スワップ計算機|XMTrading

発生時刻

スワップポイントが発生するのは、日をまたいでポジションを保有していた場合です。

しかしXMのMT4と日本時間には時差があるのとサマータイムを考慮すると、以下の通りです。

スワップポイントの発生時刻

  • 夏期間 : 朝の5時59分から6時に変わる瞬間
  • 冬期間 : 朝の6時59分から7時に変わる瞬間

XM (エックスエム) の入金手数料

XMの入金方法は大きく分けると3つあります。

  • 国内銀行送金
  • クレジットカード/デビットカード
  • オンラインウォレット

上記3つの入金方法ごとに入金手数料が決められています。

XMの入金手数料
入金方法 XMでかかる手数料 XM以外でかかる手数料
クレジットカード/デビットカード 無料 無料 (XM負担)
国内銀行送金 10,000円以下は980円 銀行送金手数料 (ネット) 75円~330円※
bitwallet 無料
  • bitwalletへの銀行送金手数料
  • クレジットカードによるbitwalletへの入金は入金額×4~5%の手数料
STICPAY 無料
  • STICPAYへの入金手数料 (入金額の1%) と銀行送金手数料
  • クレジットカード入金は入金額×3.85%の手数料

※国内銀行送金の窓口やATMでの振込手数料は330~880円

クレジット・デビットカードの場合

クレジットカード/デビットカードでのXMの入金に関しては、入金手数料はXMが負担してくれるので無料になっています。

入金に使えるクレジットカードのブランドは、以下の2種類のみなので注意が必要です。

  • VISA
  • MasterCard

他のブランドを使用したい場合は、bitwalletを経由する必要があります。

国内銀行送金の場合

国内銀行送金の場合、基本的にかかる入金手数料は銀行の振込手数料のみになっています。振込手数料は利用する銀行によって異なるので確認が必要です。

しかし国内銀行送金で1万円未満の入金を行う場合は、振込手数料とは別に980円の入金手数料をXMから請求されてしまうので注意が必要です。

1万円以上の入金は振込手数料のみなので、国内銀行送金で入金する場合は1万円以上の入金がおすすめです。

オンラインウォレットの場合

オンラインウォレットごとの入金手数料
オンラインウォレット 入金手数料 (クレジットカード) 入金手数料 (銀行送金)
bitwallet クレジットカード (VISA・Master) 入金額の4%
クレジットカード (AMEX・JCB・Diners・Discover) 入金額の5%
入金額の1%
STICPAY クレジットカード (VISA・Master) 入金額の3.85% 入金額の1%

オンラインウォレットからXMへの入金は無料になっているが、オンラインウォレットへの入金は入金方法によって手数料が変わってくるので注意が必要です。

XM (エックスエム) の出金手数料

XMの出金方法は大きく分けると以下の3つがあります。

  • 海外銀行送金
  • クレジットカード/デビットカード
  • オンラインウォレット

上記3つの出金方法ごとに出金手数料が決められています。

XMの出金手数料
出金方法 XMの手数料 XM以外でかかる手数料 最低出金額 出金上限
クレジットカード/デビットカード (VISAのみ) 無料 無料 500円 無制限
国内銀行送金 無料 無料 (XM負担) 10,000円 入金額同額
bitwallet 無料 bitwalletから国内銀行への送金手数料は一律777円 500円 入金額同額
STICPAY 無料 STICPAYから国内銀行への送金手数料は出金額の2.5%+600円 500円 入金額同額
BXONE 無料 BXONEから国内銀行への送金手数料は一律500円
(1回あたりの出金は最小で1万円、最大で400万円)
500円 入金額同額

クレジット・デビットカードの場合

クレジットカードでの出金を行う場合、入金額までは出金手数料がかかりません。

しかし利益分を出金する際の海外銀行送金には、リフティングチャージと受取手数料がかかってしまいます。

リフティングチャージと受取手数料を合わせると、約2,000~4,000円かかるので注意が必要です。

海外銀行送金の場合

海外銀行送金での出金は以下の手数料が発生します。

  • 中継銀行でのリフティングチャージ
  • 国内銀行での受取手数料

リフティングチャージと受取手数料で、約2,000~4,000円かかるので注意が必要です。

海外銀行送金を利用する場合は、細かく出金するのではなく、まとまった額を一度に出金することで手数料を抑えられます。

オンラインウォレットの場合

オンラインウォレットごとの出金手数料
オンラインウォレット 出金手数料
bitwallet 一律824円
STICPAY 固定600円+出金額の2.5%

XMからオンラインウォレットに出金する場合に手数料は発生しません。

しかしオンラインウォレットから自分の口座に出金する場合は、手数料がかかるので注意が必要です。

特にSTICPAYでの出金は、出金額が増えるごとに手数料も増えてしまいます。

XM (エックスエム) の口座維持手数料

XMでは通常時に口座維持手数料は発生しません。

しかし、90日間入出金や取引を行わなかった場合は、使用している口座が休眠口座になってしまいます。

休眠口座になってしまった口座に対しては、毎月5ドルの口座維持手数料が発生してしまいます。

休眠口座を解除するには、入出金や取引を行い、口座内の資金を動かすことで休眠口座を解除できます。

残高ゼロで放置すると口座凍結も

休眠口座になってしまった口座をそのまま放置してしまうと、月々の口座維持手数料がかかってしまい、最終的には残高が無くなってしまいます。

口座凍結の条件

  • 口座残高がない状態で90日間経過

休眠口座を放置して残高がない状態で90日間経過してしまうと口座凍結されてしまいます。

口座凍結は解除できないため、新しく口座を開設し直す必要があります。

XM (エックスエム) の手数料は実際高い? 安い?

XMのスプレッドは広く、取引手数料も高いですが、実はボーナスを含めると他社との比較ではむしろ安くなります。

スタンダード口座とマイクロ口座のみが対象ですが、100%入金ボーナス (5万円まで) と20%入金ボーナス、ロイヤルティプログラムを含めるとスプレッドは格段に狭くなると捉えることもできます。

XMの入金ボーナスは、単に証拠金維持率があがるだけではなく、口座残高同様に実際の取引に使用可能です。入金ボーナスを出金することはできませんが、入金ボーナスのクレジットを取引に使って利益がでると、口座残高が利益分増えます。

また、ロイヤルティプログラムでは、1ロットあたり約6.66ドル分のボーナスクレジットと換金できるポイントが取引ごとに自動で付与されます。

これらの仕組みを理解したうえで、ご自身が手数料の安さかボーナスの充実度か、どちらを重視されるのかを明確し、判断されることをおすすめいたします。

XM (エックスエム) の口座開設、入会金、年会費は全て無料

XMでは、次の手数料がすべて無料です。

  • リアル3口座のすべてで、登録・口座開設
  • 年会費・口座維持費(※)
  • 取引プラットフォームMT4・MT5の利用
  • デモ口座の利用

リアル口座を開設すると、3,000円分の取引に使えるボーナスクレジットが付与されるだけで、手数料は一切かかりません

XM (エックスエム) の手数料の確定申告での扱い

XMの手数料は確定申告時に基本的に経費として計上することはできません。

スタンダード口座とマイクロ口座は、取引手数料がスプレットに上乗せされた状態で表示されるため、スプレットと区別して考えられないからです。

また入出金にかかる手数料もFXを行うための経費として認められないため、経費として計上することはできません。

しかしZero口座で取引を行うために支払った取引手数料は、経費として計上できます。

Zero口座の取引手数料は、スプレッドと別に設定されているため、確定申告時に年間取引報告書を提出することで経費として認められます。

XM (エックスエム) の手数料まとめ

この記事のまとめ
  • XMの手数料は入金・出金方法によって大きく変わる
  • XMの口座開設、入会金、年会費は無料
  • XMの手数料は他業者と比べて高いがボーナスが充実している

XMは他海外FX業者と比較しても手数料は安いです。

ただし入金手数料と出金手数料は、選択した方法によって発生する手数料が変わってくるので注意しましょう。

Zero口座の取引手数料は比較的高いため、スキャルピングを行うトレーダーは他の取引手数料の安い業者を選ぶのが吉です。

ただしXMはボーナスが充実しており、利用者も多いため全てのトレーダーにおすすめする海外FX業者です。