【2022年1月最新版】海外仮想通貨取引所スプレッド比較ランキング

暗号資産(仮想通貨)におけるスプレッドとは、一つの通貨の買値と売値の差額で、狭ければ狭いほど、取引時のコストを下げられます。

取引ごとにこのスプレッドの影響を受けるので、細かい取引を繰り返して暗号資産(仮想通貨)の利益を出したい方はスプレッドの狭さを意識して利用する取引所を選びましょう。

本記事では、スプレッドが狭いおすすめの海外仮想通貨取引所をランキング形式で紹介していきます。

本記事を読めば、スプレッドが狭い海外仮想通貨取引所がわかり、仮想通貨取引のコストを下げられるようになります。

そもそもスプレッドとは

暗号資産(仮想通貨)取引におけるスプレッドとは、仮想通貨取引所・販売所で仮想通貨の購入や売却を行うときの買値と売値の差額です。

ビットコインを例にしてスプレッドについて考えてみましょう。

取引所で1ビットコインの購入価格が103万円、売却価格が100万円だったとします。

このケースでは、スプレッドは103万-100万で3万円になります。

上記のケースで1ビットコインを購入したとすると、購入に103万円かかっています。

すぐに1ビットコインを売却したとしても、100万円にしかならないので3万円分損をしてしまいます。

ビットコインの売却で利益を出すためには、3万円以上値上がりしたタイミングで売却しなければなりません。

このようにスプレッドが広ければ広いほど、利益を出すハードルが高くなってしまいます。

そのため暗号資産(仮想通貨)取引をする上でスプレッドの狭さは、重要な要素のひとつです。

スプレッドと手数料の違い

暗号資産(仮想通貨)取引の初心者はスプレッドと手数料を混合しがちですが、両者は全くの別物です。

スプレッドは暗号資産(仮想通貨)の買値と売値の差額を指します。

それに対して暗号資産(仮想通貨)の手数料は、通貨を購入もしくは売却したときに、取引所に支払う費用です。

どちらも暗号資産(仮想通貨)の購入・売却時にかかる費用ですが、両者は別物なので注意しておきましょう。

例えばコインチェックのように仮想通貨取引所の多くは取引手数料は無料となっています。

しかしスプレッド自体は存在しているので、暗号資産(仮想通貨)の購入と売却を単純に繰り返すだけでは利益の積み上げはできません。

取引所と販売所でスプレッドは違う

暗号資産(仮想通貨)の取引所には以下の2種類があります。

暗号資産(仮想通貨)の取引所ではユーザー同士で暗号資産(仮想通貨)の取引を行い、ユーザーはご自身で自由に購入価格や売却価格を設定できます。

それに対して暗号資産(仮想通貨)の販売所では、販売所の運営企業とユーザー間で取引を行うため、企業が設定している暗号資産(仮想通貨)の購入・売却価格に従わなければいけません。

暗号資産(仮想通貨)のスプレッドを狭くしたいのであれば、価格をユーザーが設定できる取引所を利用するのがおすすめです。

スプレッドは時間によっても大きく異なりますが、コインチェックなどの大手の取引所は利用者も多く、各ユーザーの希望価格で約定されやすくなっています。

そのため結果としてスプレッドが狭くなりやすいといわれています。

海外仮想通貨取引所と国内仮想通貨取引所のスプレッド比較

海外仮想通貨取引所と国内仮想通貨取引所では、取引手数料だけではなくスプレッドも異なります。

以下の3つの国内仮想通貨取引所と本記事で紹介したおすすめの海外仮想通貨取引所3社でスプレッドの比較をしてみましょう。

2020年11月時点のビットコインのスプレッドを比較しています。

海外仮想通貨取引所のみを比較するとOKExのスプレッドがかなり広く感じられますが、国内仮想通貨取引所も含めてスプレッドを比較してみると、OKExのスプレッドの広さが目立たなくなります。

それだけ国内仮想通貨取引所のスプレッドが広いということになりますね。

上記の比較表を見てわかるように、スプレッドの狭さを重視するのであれば国内仮想通貨取引所よりも海外仮想通貨取引所の利用がおすすめです。

海外仮想通貨取引所をスプレッドで比較するときのポイント

海外の仮想通貨取引所をスプレッドという観点で比較する時に必ず押さえておきたいことが次のことです。

販売所か取引所か区別する

海外仮想通貨取引所をスプレッドで比較するときには、販売所か取引所かで区別しておきましょう。

本記事でご紹介してきた大切なこととして、販売所と取引所では暗号資産(仮想通貨)の取引方法が異なり、スプレッドも変わるということがあります。

一般的にはこのスプレッドがより狭くなるのは販売所ではなく取引所です。

スプレッドを意識して取引したいのであれば、販売所ではなく取引所を選択するのが良いでしょう。

もし何らかの理由で販売所を利用して暗号資産(仮想通貨)の売買をしたいのであれば、スプレッドができるだけ狭い販売所を選ぶのが良いかと思います。

スプレッドは同じ時間帯で比較する

スプレッドは常に固定されているのではなく、状況や時間帯によって変わる変動制です。

現時点ではBybitのスプレッドが一番狭いが、翌日には別の取引所のスプレッドが一番狭いなどとスプレッドの変動が起きるのは珍しくありません。

暗号資産(仮想通貨)の売買を行うときには、スプレッドの変動に気を配る必要があります。

売買をするタイミングでどこの取引所のスプレッドが最も狭いのかを見極めるようにしましょう。

一般的に取引量や利用しているユーザーが多い仮想通貨取引所はスプレッドが狭くなりやすく、反対に取引量や利用者が少ない取引所はスプレッドが広がりがちです。

スプレッドが変動するタイミング

スプレッドは取引所や通貨によって異なりますが、変動するタイミングはどの取引所や通貨でも共通しています。

スプレッドが変動しやすいタイミングは主に以下の2つです。

暗号資産(仮想通貨)の価格が急激に上昇・下落するとスプレッドも広くなりやすいです。

価格変動とともにスプレッドが大きく変化するのは、取引所が損失を避けるためでありユーザーは回避できません。

価格変動時には焦らずに各取引所のスプレッドを確認しながら売買を行うのが良いでしょう。

またそもそも売買の注文数が少なく、通貨の流動性が低いときにもスプレッドは広がりやすいです。

取引量自体が少なく、購入希望価格と売却希望価格に差が出来ている状態なので、スプレッドはなかなか狭くなりません。

スプレッドを気にして取引をするのであれば、流動性が高く取引量の多い通貨を選ぶのが良いでしょう。

海外仮想通貨取引所でスプレッドを抑える方法

通貨ごとに取引所を変える

海外仮想通貨取引所でスプレッドを出来るだけ抑えるには、通貨ごとに取引所を変えるのがおすすめです。

スプレッドは各取引所、各通貨で異なります。

また取引状況や時間帯によってもスプレッドは変わります。

自分が売買したいタイミングや通貨に最も適した取引所を選択すれば、それだけスプレッドも抑えられます。

一つの取引所で複数の通貨の取引を行うのは確かに楽ですが、スプレッドの狭さを重視するのであれば避けましょう。

例えばビットコインはBINENCE、イーサリアムはOKExで保有・取引を行うなど通貨の種類別に取引所を使い分けるようにしましょう。

長期保有する

スプレッドは暗号資産(仮想通貨)の買値と売値の差額であり、スプレッドがコストになるタイミングは決済するときです。

つまり決済が頻繁であればあるほど、スプレッドの狭さを気にする必要があります。

逆にいってしまうと、暗号資産(仮想通貨)の取引回数を減らす、通貨を購入した後に長期保有をすればスプレッドの影響は受けにくくなります。

スプレッドの影響を受けたくないのであれば、暗号資産(仮想通貨)の長期保有も視野に入れてみてください。

取引量の多い通貨を選ぶ

海外仮想通貨取引所でスプレッドを抑えたいのであれば、取引量が多い通貨を選ぶのもいい取引方法の一つです。

理由としては、取引量の少ない、流動性が低い通貨だとスプレッドが広がりやすくなってしまうからです。

流動性が高く多くの方が取引している通貨の場合、購入希望価格と売却希望価格の差が縮まりやすいです。

結果として取引する際にスプレッドも狭くなります。

例えばビットコインなどの主流通貨は取引量や取引を希望するユーザーも多いので約定が成立しやすくスプレッドも狭くなりやすく安定しやすいです。

スプレッドで比較したおすすめの海外仮想通貨取引所ランキング

1位 Bybit (バイビット)

Bybitは2018年に誕生したシンガポールの取引所です。

Bybitの特徴はデリバティブ取引専用の取引所である点です。

取り扱い通貨は8種類と少なめですが、主要通貨は揃っているので主要通貨で暗号資産(仮想通貨)取引を始めたい方は問題なく使用できるかと思います。

Bybitはスプレッドが狭く、2020年11月時点のビットコインであればスプレッドはわずか-150円でした。

スプレッドは変動制なので現在も同じだけのスプレッドの狭さを確保できているとは限りませんが、それでも他の取引所よりはスプレッドが狭めです。

Bybitは日本語対応もしていて出金方法等も簡単なので、スプレッドが狭い取引所を探している方や暗号資産(仮想通貨)取引初心者にもおすすめの取引所となっています。

以下、Bybitの基本情報です。

2位 BINANCE (バイナンス)

BINANCEは2017年7月に誕生した世界トップクラスの人気を誇る取引所のひとつです。

BINANCEは取引所形式で暗号資産(仮想通貨)の取引が行われるためスプレッドはかかりません。

購入価格も売却価格も同じなので、スプレッドのコストは気にせずに取引ができそうです。

しかしその一方で、BINANCEは取引手数料が他の取引所と比較すると高めに設定されています。

BINANCEを利用して取引を行う際には、スプレッドがかからない点だけでなく、取引手数料の高さも意識しておいた方が良さそうです。

スプレッドと取引手数料それぞれのコストを意識して取引を行うと、暗号資産(仮想通貨)で利益を出しやすくなります。

BINANCEの基本情報は以下の通りです。

3位. OKEx (オーケーイーエックス)

OKExは、2014年に誕生した中国大手取引所のひとつです。

OKExの魅力は大きく以下の2つになります。

高いレバレッジをかけて、ハイリターンを狙いたい方や様々な種類の取引を行いたい方に向いています。

日本語対応はしていないので、少し上級者向けの取引所かもしれません。

上記のような魅力がある一方でOKExのスプレッドは他の取引所と比較すると少し広めです。

2020年11月時点ではビットコインの現物購入のスプレッドが約7,300円でした。

Bybitの同月・同通貨のスプレッドは-150円でしたのでかなりスプレッドの広さが目立ちます。

しかしOKExは先物取引では世界トップレベルの出来高となっていますので、長期保有をするのであればコストを抑えられるかと思います。

OKExの基本情報は以下の通りです。

スプレッドで比較した海外仮想通貨取引所ランキングまとめ

これまでご紹介した通り、暗号資産(仮想通貨)におけるスプレッドとはひとつの通貨の買値と売値の差額です。

取引手数料が無料の取引所でもスプレッドはかかるケースもあるので、暗号資産(仮想通貨)の取引をする際にはスプレッドの狭さも意識する必要があります。

本記事で解説したように、スプレッドのみで比較するのであれば国内仮想通貨取引所よりも海外仮想通貨取引所の方が条件が良い取引所が多いです。

これから暗号資産(仮想通貨)を始める方や海外仮想通貨取引所にするか国内仮想通貨取引所にするか迷っている方は、思い切って海外仮想通貨取引所を利用するのもおすすめです。

本記事を読んだことでスプレッドについての理解も深まったと思いますので、ぜひスプレッドを意識しながら暗号資産(仮想通貨)の取引を行い、利益を出してみてください。