「動画がカクカクする…」
「急にサイトが開かなくなった…」
インターネットを使っていると、急にネット速度が遅くなることがありますよね。
でも、安心してください!その原因は、案外身近なところにあるかもしれません。
本記事では、「サクサク動く」とは具体的にどのくらいのネット速度が必要なのかという「目安」から、あなたの回線が遅くなった原因、そして初心者の方でも今すぐ試せる簡単な解消法までを、わかりやすく解説します。
あなたのネット速度は本当に遅い?「サクサク動く」の目安を知ろう

「遅い!」と感じても、実際にどのくらいの速さが出ているかをご存知でしょうか?
まずは、ネット速度の基本と、用途別の目安を確認しましょう。
【速度の基本】Mbpsって何?
インターネットの速さを示す単位として良く聞く「Mbps(メガビーピーエス)」。
これは「1秒間に送れるデータ量」を表しています。例えるなら、水道管の太さのようなものです。
Mbpsの数字が大きい → 水道管が太い → 一度に大量の水(データ)を流せる → 速い
通常、インターネットで重要となるのは「ダウンロード速度」で、これはウェブサイトや動画など、外からあなたのパソコンやスマホへデータを取り込む速さのことです。
用途別!快適に利用できる速度の目安
利用目的に対して、どのくらいのネット速度があれば快適に感じるのか、その目安を下の表でご紹介します。
| 用途 | 快適に感じるダウンロード速度の目安 |
|---|---|
| ウェブサイト閲覧、SNS | 1Mbps∼10Mbps |
| 標準画質の動画視聴、ビデオ会議 | 10Mbps∼25Mbps |
| 高画質(HD/4K)の動画視聴 | 25Mbps∼100Mbps |
| オンラインゲーム(対戦型) | 50Mbps∼100Mbps 以上推奨 |
もし、現在の速度がこの目安を大きく下回っているなら、何らかの対策が必要になります。
現在の速度を測る方法
「今の自分の速度を知りたい!」と思ったら、Googleなどで「ネット速度 測定」と検索してみてください。
専用のウェブサイトで、数秒待つだけで現在のネット速度を簡単に測ることができますよ。
なぜ遅くなった?回線が遅い3つの主な原因

ネット速度が急に遅くなるのには、必ず理由があります。原因は大きく分けて3つのパターンに分けられます。
原因⑴使っている機器(ルーターや端末)が疲れている
ルーターやモデムのフリーズ
Wi-Fiルーター(電波を飛ばす機械)やモデム(外の線と家の中を繋ぐ機械)は、ずっと電源が入ったままの状態だと一時的なエラーや熱暴走で動作が不安定になります。
端末(PC/スマホ)の負荷
パソコンやスマホで何十枚もタブを開いたままにしたり、裏でダウンロードが動いていたりすると、端末の処理能力がいっぱいになり、ネット速度も遅く感じてしまいます。
原因⑵Wi-Fiが邪魔されている
障害物や距離の問題
Wi-Fiは電波なので、壁や扉、水槽、金属製の棚などがあると、電波が弱くなってしまいます。
ルーターから離れた部屋では、電波が届きにくくなり速度が低下します。
電波の渋滞
電子レンジやコードレス電話などもWi-Fiと同じ電波を使っているため、これらを使うと電波同士がケンカして、お互いに速度が落ちてしまうことがあります。
原因⑶ネット回線や利用環境が混んでいる
利用の集中(夜間など)
多くの人が帰宅し、動画視聴やゲームをする夜8時から11時頃は、回線全体が混雑しやすくなります。
道路の渋滞と同じで、利用者が増えると速度は落ちます。
契約している回線の問題
特にマンションやアパートで「マンションタイプ」の回線を使っている場合は、建物内の全世帯で1本の回線を共有しているため、利用者が多いと速度が落ちやすい傾向があります。
今すぐできる!ネット速度を解消する簡単な方法

ここからは、初心者の方でもすぐに試せる、効果の高い解決法をご紹介します。
解決方法⑴「再起動」を試す
ほとんどの速度低下は、これで解決します!
- モデム(光回線などを家に取り込む機械)とWi-Fiルーターの電源コードをコンセントから抜く。
- 5分ほど待つ。(機器が完全にリセットされるまで待つのがポイントです)
- モデム → Wi-Fiルーター → パソコン/スマホ の順番で電源を入れ直す。
※電源を入れる順番を間違えると、うまく接続できないことがあるので注意しましょう。
解決方法⑵Wi-Fiの環境を整える
ルーターの位置を見直す
ルーターを床から1mほどの高さがある棚の上に置きましょう。
また、部屋の中心や、よくインターネットを使う部屋の近くに置くと電波が届きやすくなります。
近くに電子レンジや金属製の家具を置かないようにしましょう。
接続するWi-Fiの電波を切り替える
ルーターはたいてい「2.4GHz」と「5GHz」という2種類の電波を飛ばしています。
- 2.4GHz:遠くまで届くが、家電と干渉しやすい。
- 5GHz:家電と干渉しにくいが、壁に弱い。
ルーターのすぐ近くで使うなら「5GHz」の電波に切り替えてみると、速度が改善する可能性が高いです。
解決方法⑶一時的に負荷を下げる
不要なアプリやタブを閉じる
パソコンやスマホで使っていないアプリやウェブサイトのタブは、こまめに閉じましょう。
ケーブル(LANケーブル)で繋いでみる
もしパソコンをお持ちなら、ルーターとパソコンを直接LANケーブルで繋いでみてください。それで速度が速くなったら、原因はWi-Fiの電波にあるとわかります。
これでも遅いなら!根本的な見直しポイント

上記の方法を試しても速度が改善しない場合は、機器や回線自体の寿命や性能不足が考えられます。
ルーターやLANケーブルの買い替え
ルーターの寿命
ルーターは家電と同じで、寿命は4〜5年程度と言われています。
また、古いルーターは最新の速い回線に対応できていないことがあります。
LANケーブルの確認
ルーターとモデムを繋ぐLANケーブルも古すぎると、最大速度が出ない原因になります。
ケーブルに「CAT5e」や「CAT6」といった記載があるか確認しましょう。「CAT5e」以下のものは、遅い可能性があります。
乗り換えにおすすめの回線事業者3選
上記の方法を試しても速度が改善しない場合は、根本的な対策として「混雑に強い回線」に乗り換えるのが最も効果的です。
特に、夜間の利用者が増える時間帯でも遅くなりにくい「IPv6(IPoE)接続」に対応したサービスがおすすめです。
ここでは、速度と安定性に定評のある代表的なサービスを3つご紹介します。
①ドコモ光×GMOとくとくBB光
ドコモ光は、ドコモのスマホを利用している方に特におすすめです。スマホとセットで契約することで「セット割」が適用され、毎月の通信費全体が大きく節約できます。
また、全国的にエリアが広く、IPv6接続にも対応しているため、安定した速さで利用できます。
また、ドコモ光を契約する際に「GMOとくとくBB」というプロバイダーを選ぶと、「v6プラス」という新しい接続方式に対応しているため、回線が混雑しやすい時間帯でもスムーズで安定した通信ができるのでおすすめです。
ドコモユーザーはまずこちらをチェックしてみましょう!
②auひかり
auひかりは、auのスマホをお使いの方の割引適用はもちろん、独自回線を利用しているため、NTT回線が混雑する時間帯でも速度が落ちにくいという強みがあります。
夜間のネット速度を重視したい方や、安定性を求める方におすすめな選択肢です。
auユーザーの方は、ぜひ自身の地域で利用可能か確認してみてください。
③NURO光
NURO光は、速さを追求したい方に圧倒的におすすめの光回線です。
一般的な回線の2倍の速さである最大2Gbpsの高速通信を提供しており、大容量の動画視聴や本格的なオンラインゲームも非常に快適です。
提供エリアは限られてしまいますが、もしお住まいの地域がエリア内なら、ぜひ検討してみてください。
まとめ
サクサク動くネット速度の目安は、動画視聴なら25Mbps以上が理想です。
速度が遅いと感じたときは、まずは「機器の再起動」「ルーターの位置調整」の2点を試してみましょう。ほとんどのトラブルはこれで解決すると思います。
それでも解決しない場合は、混雑に強い回線への乗り換えるのも一つの手段です。
ぜひ快適なインターネット環境を取り戻して、ストレスのないネットライフを送ってください!
