引っ越しは、新しい生活の始まり。家具や家電と一緒に、インターネット環境も新しくしたくなりますよね!
でも、「光回線って何?」「手続きが難しそう…」と不安に感じていませんか?
そこで本記事では、光回線に詳しくない方でも失敗しないよう、光回線の選び方から開通までの流れを徹底的に解説します。
引っ越しを最高のネット環境を見つけるチャンスに変えましょう!
そもそも「光回線」って何?

「光回線」と聞くと、速くて快適なインターネット回線というイメージはあっても、具体的にどんな仕組みなのか、よくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでまずは、光回線についてご説明したいと思います。
光回線とは?
光回線とは、光ファイバーケーブルという特殊な通信ケーブルを使ったインターネット回線のことです。このケーブルの中を光の点滅で信号を送り、情報をやり取りしています。
例えるなら、光の速さで手紙をやり取りするようなイメージです。そのため、従来の電話回線を使ったインターネットと比べて、圧倒的に速く、安定した通信が可能になります。
たとえば、高画質の動画を視聴する際に、光回線であれば途中で止まることなくスムーズに再生できたり、オンラインゲームや大人数でのビデオ通話など、たくさんのデータを一度に送受信する場面でもその力を発揮します。
光回線のメリット
光回線はただ速いだけでなく、快適なインターネットライフを送るためのさまざまなメリットがあります。
ここでは、その中でも特に重要な3つのポイントをご紹介します。
メリット⒈通信速度が圧倒的に速い
光回線の最大のメリットは、その圧倒的な通信速度です。オンラインでの動画視聴や高画質のライブ配信、重たいデータのダウンロード、オンラインゲームなど、たくさんの情報量を一度にやり取りする場面で、その真価を発揮します。
インターネットが途中で止まったり、読み込みに時間がかかったりするストレスから解放されますよ!
メリット⒉通信が安定している
光回線は、Wi-Fiのように電波干渉を受けにくい性質を持っています。そのため、家族が同時にインターネットを利用したり、天候が悪かったりしても、通信速度が大きく落ちることはほとんどありません。
テレワークでのビデオ会議やオンライン授業など、通信の安定性が求められる場面でも安心して使えます。
メリット⒊スマホとの「セット割」でお得になる
多くの光回線事業者は、特定の携帯電話会社と提携しており、光回線とスマホをセットで契約することでスマホ料金が割引になるサービスを提供しています。
家族全員のスマホ料金が割引になることも多いので、通信費を大幅に節約できる可能性があります。
引っ越しを機に、光回線とスマホの契約を見直すことで、毎月の固定費を賢く抑えることができるでしょう。
光回線のデメリット
光回線はとても便利ですが、契約する前に知っておくべきデメリットもいくつか存在します。
後悔しないためにも、以下の3つのポイントをしっかり確認しておきましょう。
デメリット⒈開通工事が必要になる場合がある
光回線は、光ファイバーケーブルを自宅に引き込むための工事が必要になることがあります。
特に、これまでに光回線が導入されていない戸建てやアパート・マンションでは、工事の立ち会いが必要になります。
引っ越しの繁忙期は工事の予約が取りにくくなることもあるため、余裕を持って早めに手続きを進めるようにしましょう。
デメリット⒉回線事業者によって提供エリアが異なる
光回線サービスは、すべての地域で利用できるわけではありません。回線事業者によって、サービスを提供しているエリアが異なります。
特に、地方や山間部などでは選択できる事業者が限られる可能性があります。
引っ越し先で希望のサービスが使えるかどうか、事前に必ず確認しましょう。
デメリット⒊解約金や工事費の残債が発生することがある
多くの光回線サービスには、2年や3年といった契約期間が設定されています。そして、この期間内に解約すると、解約金(違約金)が発生することがあります。
また、開通工事費を分割で支払っている場合は、解約時に残りの費用を一括で支払わなければならないケースもあるので、契約内容をよく確認し、費用面で損をしないように注意してください。
引っ越しで失敗しない!光回線選びの3つのポイント

次は、引っ越しの際の光回線の選び方のポイントをご紹介していきます!
ポイント①引っ越し先で「使えるか」が最重要!提供エリアと物件タイプ
光回線を選ぶ上で、最も重要なのが「引っ越し先でその回線が使えるかどうか」です。料金や速度の前に、まずこの点を必ず確認しましょう。
提供エリアを必ずチェックする
光回線事業者は、日本全国どこでもサービスを提供しているわけではありません。特に地方や郊外へ引っ越す場合は、希望する事業者のサービスが利用できるか、事前に確認が必要になります。
ほとんどの事業者の公式サイトに、「提供エリア検索」のページがあり、引っ越し先の住所や郵便番号を入力するだけで、簡単に調べることができますので、必ず申し込み前にチェックしましょう。
物件のタイプ(戸建て・マンション)を確認する
光回線の料金プランや開通までの手続きは、物件が「戸建て」か「マンション」かによって大きく異なります。
戸建ての場合
基本的に、光ファイバーケーブルを自宅まで引き込むための工事が必要です。
工事費や月額料金はマンションよりも高くなる傾向にありますが、自分だけの回線となるため、通信速度が安定しやすいというメリットがあります。
マンションの場合
すでに建物全体に光回線が導入されている「光配線方式」や「VDSL方式」などのタイプがあります。この場合は大がかりな工事は不要で、簡単な機器の設置だけでインターネットが利用開始できます。
月額料金も戸建てより安く設定されていますが、同じ回線を住人全体で共有するため、時間帯によっては速度が遅くなる可能性があります。
また、賃貸物件で工事が必要な場合は大家さんや管理会社の許可が必要です。トラブルを避けるためにも、事前に確認しておきましょう。
ポイント②あなたの利用状況に合った「料金プラン」と「キャンペーン」
料金プランとキャンペーンは、光回線選びで最も迷うポイントかもしれません。
しかし、自分の利用状況をしっかり把握すれば、本当に必要なサービスが見えてきます。
⒈月額料金だけでなく、実質の総額で比較する
「月額料金が安い!」と宣伝されていても、それだけで決めるのは危険です。
以下の費用も含めた「実質の総額」で比較しましょう。
- 初期費用・工事費
工事費が無料になるキャンペーンもありますが、無料にならない場合は数万円かかることも。 - 契約期間と解約金
ほとんどのプランには2〜3年の契約期間が設定されており、期間内の解約には高額な解約金が発生します。 - キャッシュバック
高額なキャッシュバックは魅力的ですが、受け取り条件が複雑だったり、受け取り時期が1年後だったりすることもあるので注意が必要です。
⒉スマホとの「セット割」を必ず確認する
多くの光回線事業者は、特定の携帯電話会社と連携して「セット割」を提供しています。これは、光回線とスマホをセットで利用することで、毎月のスマホ料金が割引になるサービスです。
たとえば、大手携帯キャリアのスマホを使っているなら、そのキャリアが提供する光回線や提携している光回線を選べば、家族全員のスマホ料金が安くなる可能性があります。
光回線の月額料金が少し高くても、セット割の割引額が大きければ、トータルで見た通信費はかえって安くなるケースもあります。
⒊利用目的から必要な速度を選ぶ
オンラインゲームや高画質の動画配信を頻繁に行うなら、高速な通信プランを選ぶのがおすすめです。
一方、メールやWebサイト閲覧、SNSがメインなら、そこまで高速なプランは必要ないかもしれません。
自分の利用目的を明確にすることで、過剰なサービスに無駄な費用を払うことを避けられます。
ポイント③快適さを左右する「通信速度」と「安定性」
快適なインターネット環境を築く上で、速度と安定性はとても重要です。
1. 「最大1Gbps」の表示に惑わされない
多くの光回線事業者は、「最大1Gbps」といった通信速度をアピールしています。しかし、この数字はあくまで理論上の最大値であり、常にその速度が出るわけではありません。
実際の通信速度は、回線の混雑状況や利用している機器、時間帯などさまざまな要因で変動します。夜間や週末など、利用者が増える時間帯は速度が遅くなることがあります。
2. 「IPv6(IPoE方式)」対応サービスを選ぶ
通信速度の安定性を重視するなら、IPv6(IPoE方式)に対応しているかを確認しましょう。
従来の接続方式(PPPoE方式)は、接続先の設備が混雑しやすく、通信速度が遅くなる原因でした。
一方、IPv6(IPoE方式)は、混雑しにくい新しい接続方法です。この方式に対応している光回線を選べば、利用者が増える時間帯でも、比較的快適な速度を維持しやすくなります。
特に、オンラインゲームや高画質動画の視聴など、安定した速度が求められる使い方をする方には必須のポイントです。
3. プロバイダ選びも重要
光回線は、回線事業者とプロバイダ(インターネットに接続するサービスを提供する会社)がセットになっています。プロバイダの性能も、通信速度や安定性に影響を与えます。
プロバイダによっては、通信品質に力を入れているところもあれば、料金の安さを売りにしているところもあります。複数のプロバイダから選べる場合は、口コミなどを参考に、通信品質の高いプロバイダを選ぶと良いでしょう。
これが光回線!新規契約から開通までの流れ

光回線の新規契約は、初めての方には少し難しく感じるかもしれませんが、手順に沿って進めればスムーズに開通できます。
ここでは、申し込みからインターネットが使えるようになるまでの一般的な流れを解説しますね。
ステップ1:事業者選びと申し込み
まずは、前章で解説したポイント(提供エリア、料金、キャンペーンなど)を参考に、自分に最適な光回線を選びましょう。
利用したい事業者やプランが決まったら、公式サイトまたは電話で申し込みを行います。
申し込みの際には、氏名、住所、連絡先などの個人情報のほか、希望する料金プランやオプションサービスを伝えます。
この段階で、開通工事の必要性や工事の混雑状況、インターネットが利用可能になるまでの目安の期間などを確認しておきましょう。
ステップ2:工事日の決定と工事
戸建てや、光回線が導入されていないマンション・アパートの場合は、光ファイバーケーブルを自宅に引き込むための開通工事が必要になります。
申し込み後、事業者から工事日調整の連絡が来ますので、都合の良い日時を伝えましょう。
工事当日は、専門の作業員が自宅を訪問し、回線の引き込みや機器の設置などを行います。立ち会いが必要になるため、必ず在宅できるようにスケジュールを調整してください。
工事自体は通常1〜2時間程度で完了します。
ステップ3:機器の接続と初期設定
工事が完了したら、作業員が設置した機器(ONUなど)と、ご自身で用意したルーターをLANケーブルで接続します。
その後、パソコンやスマートフォンをルーターにWi-Fi接続し、簡単な初期設定を行います。
設定に必要な情報は、回線事業者から送られてくる書類に記載されています。基本的には、ユーザー名やパスワードを入力するだけなので、マニュアルを見ながら進めれば問題ありません。
これで、インターネットが利用できる状態になります。もし設定に不安がある場合は、事業者のサポートセンターに問い合わせるか、有料の訪問サポートサービスを利用することもできますよ。
もしもの時のために!引っ越しで光回線を「継続」「解約」する場合

最後に、現在利用している光回線をそのまま継続する場合と、今の光回線を解約する場合の手順と注意点をご紹介しますね。
今の光回線を継続利用する場合
引っ越し先でも今の光回線を引き続き使いたい場合は、新規で契約するよりも手続きがシンプルになることが多いです。
ただし、事前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。
ステップ1:引っ越し先で使えるか確認する
まず、今の光回線事業者の公式サイトで、引っ越し先の住所が提供エリアに含まれているかを確認しましょう。
もし提供エリア外だったり、物件の設備の関係で使えなかったりする場合は、残念ながら継続利用はできません。
ステップ2:事業者へ引っ越し手続きを申し込む
引っ越し先で利用できることが確認できたら、現在契約している光回線事業者に連絡し、引っ越し手続きを申し込みます。
多くの事業者の公式サイトには引っ越し専用の申し込みページが用意されていますので、そちらから手続きしてください。
その際に、以下の情報を伝えます。
- 現在の契約情報
- 引っ越し先の住所
- 引っ越し予定日
- 新居での工事の有無(※)
ステップ3:工事と設定を行う
引っ越し先で工事が必要な場合は、日程を調整し、当日立ち会いをします。
工事が完了したら、モデムやルーターなどの機器を接続し、初期設定を行えばインターネットが使えるようになります。
注意点:解約金や費用について
同じ事業者内で引っ越し手続きを行う場合でも、事務手数料や工事費が発生することがあります。
また、もし引っ越し先で回線が使えず解約することになった場合は、契約期間によっては解約金が発生する可能性もあるため、事前に契約内容をしっかり確認しておきましょう。
今の光回線を解約する場合
引っ越しを機に、今の光回線を解約して新しい事業者に乗り換える場合の手順を解説します。
手続きをスムーズに進めるためにも、事前に確認しておくべきポイントがあります。
1. 解約手続きのタイミングと連絡先を確認する
解約手続きは、引っ越し日の1ヶ月~2週間前までに行うのが一般的です。
事業者によっては解約の連絡期限が決まっている場合があるので、契約している事業者の公式サイトや電話窓口で確認しておきましょう。
2. 解約金(違約金)の有無をチェックする
多くの光回線サービスには、2年や3年といった契約期間が設定されており、契約更新月以外に解約すると解約金(違約金)が発生します。
解約金の金額は事業者やプランによって異なりますが、数千円から数万円かかることも珍しくありません。
解約金の発生しない契約更新月は、利用開始から24ヶ月目、25ヶ月目などと決まっていることが多いので、契約書を必ず確認しましょう。
3. 工事費の残債を確認する
開通工事費を分割払いで支払っている場合、解約時にまだ支払いが残っていると、その残額を一括で支払わなければなりません。
解約金と合わせて、思わぬ出費になることがあるので注意が必要です。
4. 機器の返却方法を確認する
解約手続きが完了したら、レンタルしていた機器(ONU、ルーターなど)を事業者に返却する必要があります。
返却方法や期限は事業者によって異なるため、指示に従って返送しましょう。
5. 新旧回線の切り替えタイミングに注意する
解約する回線と、新しく契約する回線の切り替えタイミングを調整することも大切です。
新居でのインターネット利用開始日を明確にして、引っ越し日から空白期間ができないように計画を立てましょう。
まとめ
ここまで光回線の選び方や手続きについて解説してきました。一見複雑に感じるかもしれませんが、この記事のポイントを押さえれば大丈夫です!
引っ越しは、光回線を見直しや通信費を節約する絶好のチャンスです!
提供エリア、料金、速度の3つのポイントをしっかり確認し、自分のライフスタイルに合った光回線を選びましょう。