MENU

賃貸の光ファイバーが遅い・繋がらない!自分でできる診断&解決ステップ

「Webサイトが開かない」

「オンライン会議中にフリーズする」

せっかく光ファイバーなのに、ネットが遅かったり、繋がらないとイライラしますよね。

賃貸物件だと、「工事は難しいし…」と諦めてしまいがちですが、大丈夫!

実は、業者を呼ばなくても自分で解決できるケースがあります。

本記事では、ネットに詳しくない方でも分かるように、光ファイバーの不調を診断し、解決するための簡単なステップをご紹介しますので、ぜひ一つずつ試してみてください。

目次

まず最初にチェックするべき3つのこと

パソコンやスマホの動きが遅かったり、うまくネットに繋がらない場合は、まずは以下の3つの状態を確認してみましょう。

  • ルーターとONUの状態
  • ケーブルの接続
  • Wi-Fi接続

慌てず、一つずつ確認していきましょう。

ルーターとONUの状態を確認

ネットが遅い・繋がらない時に、まず最初にチェックしてほしいのが、自宅にあるルーターとONU(光回線終端装置)です。これらの機器は、インターネットと家の中をつなぐ大切な役割をしています。

まずは、それぞれの機器のコンセントが抜けていたり、電源ボタンがオフになっていないかを確認しましょう。

次に、機器のランプの状態を見てください。正常にインターネットが使えている時は、いくつかのランプが緑色に点灯または点滅しているはずです。

特に注意したいのは、「光回線(またはLINE)」や「PPP(またはAUTH)」と書かれたランプです。これらが赤く光っていたり、消えていたりする場合は、回線自体やプロバイダとの接続に問題がある可能性があります。

その場合は、機器の電源を入れ直す(再起動する)ことで、一時的な不具合が解消されることが多いですよ!

ケーブルの接続確認

次は、LANケーブルと光ファイバーケーブルの接続をチェックしてみましょう。

まず、ルーターやONUに刺さっているすべてのケーブルが、奥までしっかりと差し込まれているか確認してください。少し浮いていたり、斜めになっていたりすると、うまく通信できないことがありますので、カチッと音がするまで差し込み直すといいですよ。

次に、ケーブル自体に破損や折れ曲がりがないかも見てみてください。特に、光ファイバーケーブルはとてもデリケートなので、強く曲げると内部が傷つき、光信号が届かなくなってしまうことがあります。

もし、ケーブルが損傷しているようでしたら、交換が必要になります。

Wi-Fi接続の確認

ルーターやONU、ケーブルに問題がなさそうなら、次はWi-Fi接続自体を確認しましょう。

特に、複数のデバイスを使っている場合で特定の機器だけが繋がらない、または遅いといった症状なら、Wi-Fi設定が原因かもしれません。

まずは、お使いのスマホやパソコンのWi-Fi機能がオンになっているか確認してみてください。

次に、正しいWi-Fiネットワーク(SSID)に接続しているかも重要です。もし複数のSSIDが表示されている場合は、ご自身の契約しているものを選んでいるかチェックしましょう。パスワードの入力ミスもよくある原因です。

また、Wi-Fiルーターと使用しているデバイスとの距離が離れすぎていないか、間に厚い壁や家電(電子レンジなど)がないかも確認してください。これらの障害物はWi-Fiの電波を弱めてしまいます。

可能であれば、ルーターの近くで試したり、一時的に障害物を取り除いてみたりすることで、電波の問題かどうかが分かりますよ。

【症状別】もしかしてこれが原因?自分でできる解決ステップ

こちらでは、症状に合わせた対処法をご紹介していきたいと思います。焦らずに、こちらで紹介する方法を試してみてください。

症状1:全体的にネットが遅い、途切れる場合

ルーターの再起動

もし家全体のインターネットが「遅いな」「よく途切れるな」と感じたら、まず試してほしいのがルーターの再起動です。

これはスマホやパソコンの調子が悪いときに再起動するのと同じで、ルーター内部の一時的なエラーを解消するのにとても効果的な方法です。

ルーターの再起動方法
  1. まず、ルーターの電源コードをコンセントから抜いてください。ONU(光回線終端装置)も繋がっている場合は、そちらも一緒に抜いておくとより確実です。
  2. そのまま1分ほど待ちます。少し待つことで機器が完全にリフレッシュされます。
  3. 1分経ったら、ONU、そしてルーターの順番で電源コードをコンセントに差し込みます。
  4. 全てのランプが正常に点灯するまで数分待ち、その後、インターネットの速度や接続が改善されたかを確認してください。

ほとんどの場合は、これで問題が解決することが多いですよ。

Wi-Fiチャネルの変更

ルーターを再起動してもまだWi-Fiが遅い・途切れる場合は、Wi-Fiチャネルの混雑が原因かもしれません。

Wi-Fiの電波は、目には見えない道(チャネル)を通ってデータを送っています。もし、ご近所のWi-Fiや他の家電(電子レンジなど)と同じチャネルを使っていると、電波同士がぶつかり合って通信が不安定になることがあります。

最近のルーターには、自動で空いているチャネルを探してくれる機能もありますが、手動で変更することもできます。手動で変更する際は、ルーターの設定画面にログインして、「Wi-Fi設定」や「無線LAN設定」といった項目からチャネルを変更できることが多いです。

どのチャネルが良いかは環境によって異なりますが、まずは「1」「6」「11」といった干渉しにくいチャネルを試してみるのがおすすめですよ。

同時接続台数の見直し

ルーターの再起動やWi-Fiチャネルの変更を試してもまだネットが遅い場合は、同時にインターネットに繋がっている機器の数が多すぎるのかもしれません。

例えば、家族みんながスマホ、パソコン、タブレット、ゲーム機、スマート家電など、たくさんの機器を同時に使っていると、ルーターの処理能力が追いつかず、回線が混雑して速度が落ちてしまうことがあります。

その際は、本当にインターネットを使っているデバイスだけを繋ぎ、使っていないデバイスのWi-Fi接続はオフにしてみましょう。特に、動画視聴やオンラインゲームなど、データ量の大きい通信をしている機器は、一時的に使用するのを控えるだけで他の機器の速度が改善されることがありますよ。

ルーターの置き場所

それでもまだ改善しない場合は、ルーターの置き場所が悪いのかもしれません。Wi-Fiの電波は障害物に弱く、ルーターの設置場所一つで通信速度や安定性が大きく変わることがあります。

まず、ルーターはできるだけ家の中心に近い場所に置きましょう。電波はルーターを中心に全方向に飛ぶため、壁の少ない開けた場所に置くのが理想です。また、床に直置きするのではなく、少し高めの位置(例えば棚の上など)に置くと、電波が広がりやすくなります。

ルーターの近くに水槽や電子レンジ、冷蔵庫などの大型家電や、金属製の棚などがある場合は、それらがWi-Fiの電波を吸収したり、反射したりして弱めてしまう原因になります。可能であれば、そうした障害物からルーターを離して設置してみてください。

置き場所を少し変えるだけで、驚くほどネット環境が改善されることがありますよ。

症状2:特定の機器だけ繋がらない、遅い場合

デバイスの再起動

「スマホだけWi-Fiが遅い」「このPCだけ繋がらない」といった特定の機器でトラブルが起きている場合は、そのデバイス自体に原因があることが多いです。そんな時は、まずその機器を再起動してみましょう。

パソコンやスマホ、タブレット、ゲーム機など、インターネットに接続している機器は、長時間使っていると内部で一時的な不具合が起きることがあります。これは、ルーターと同様に、デバイスが抱え込んだ不要な情報をリフレッシュすることで解消されるケースがほとんどです。

やり方は、問題のあるデバイスの電源を一度完全に切り、数秒待ってから再び電源を入れてください。

もし再起動ができない場合は、Wi-Fi接続を一度オフにしてから再度オンにするだけでも改善することがありますので、困った時はぜひ試してみてくださいね。

Wi-Fiドライバの更新

Wi-Fiドライバとは、パソコンがWi-Fi機能を使うためのソフトウェアのようなもので、これが古いと最新の通信規格に対応できなかったり、不具合を起こしたりすることがあります。

ドライバの更新は少し専門的に感じるかもしれませんが、基本的な手順は以下の通りです。

Windowsの場合
  1. 「デバイスマネージャー」を開く
    スタートメニューを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. 「ネットワークアダプター」を探す
    この項目を展開し、お使いのWi-Fiアダプター(Wireless LANなどと表示されます)を見つけます。
  3. ドライバを更新する
    該当のアダプターを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択。「ドライバーを自動的に検索」を選ぶと、最新のドライバが見つかれば自動でインストールされます。

もし自動更新で見つからない場合は、パソコンメーカーのウェブサイトから手動でダウンロードしてインストールすることもできますよ。

有線接続のテスト

特定のパソコンやゲーム機だけがWi-Fiで繋がらない、または速度が遅い場合は、その問題がWi-Fi自体にあるのか、それとも光回線やルーター全体にあるのかを切り分けるために、有線接続を試してみるのが非常に有効です。

もし可能であれば、LANケーブルを使って、問題のあるパソコンやゲーム機とルーターを直接繋いでみてください。

最近のノートパソコンにはLANポートがないものも増えましたが、デスクトップPCや多くのゲーム機には搭載されています。

有線接続でインターネットが快適に使えた場合は、原因はWi-Fiの電波環境やデバイス側のWi-Fi機能にある可能性が高いでしょう。

逆に、有線接続でも状況が変わらない場合は、ルーターや光回線自体に問題がある可能性が高いので、プロバイダへの問い合わせなど更に上のステップを検討する必要があります。

色々と試してみたけどダメなら…最終手段!

これまで色々と試してみたけれど、それでも解決しない場合は、残念ながら自分で解決するのは難しいかもしれません。

その際は、最終手段として専門家の力を借りる必要があるかもしれません。こちらでは、最終手段として考えられる方法を詳しくご紹介しますね。

プロバイダへ問い合わせる

ここまで様々な方法を試してもインターネットが全く繋がらない、または遅い状態が続く場合は、いよいよプロバイダや回線事業者へ問い合わせる段階です。自分でできることはやり尽くした、という気持ちを持って連絡しましょう。

問い合わせる前に、以下の点を準備しておくとスムーズですよ。

  1. 契約情報
    プロバイダの会員証や契約書に記載されている「お客様ID」や「契約電話番号」などを手元に用意しておきましょう。
  2. 試したこと
    これまでどんなトラブルシューティングを試したか(例:ルーター再起動、ケーブル確認、ランプの状態など)を具体的に伝えられるようにまとめておきましょう。
  3. ランプの状態
    ルーターやONUの各ランプが現在どうなっているかを正確に伝えられるようにしておきましょう。

プロバイダのウェブサイトには、サポートセンターの電話番号やチャット、メールでの問い合わせ窓口が案内されています。

土日や夜間は混み合うこともあるので、時間に余裕を持って連絡してみてください。

回線事業者へ問い合わせる

プロバイダに問い合わせても解決しない場合は、問題はインターネット回線を自宅まで引いている「回線事業者」にあるかもしれません。日本では、NTT東日本・西日本などが主な回線事業者です。

特に、ルーターやONUの「光回線(LINE)」ランプが消灯している、赤く点滅している場合は、回線自体に問題が起きている可能性が高いサインです。例えば、自宅の外にある光ファイバーケーブルが損傷している、電柱やマンションの共有設備に何らかの異常が発生している、といったケースが考えられます。

回線事業者への問い合わせは、契約しているプロバイダが窓口となってくれますので、まずはプロバイダのサポートに現在の状況と、これまでのトラブルシューティングの内容を詳しく伝えましょう。

プロバイダ側で回線事業者への連携が必要と判断されれば、指示してくれるはずですよ。

賃貸の管理会社・大家さんへ相談する

「どうやら建物全体の問題らしい…」と感じたら、最後の手段として賃貸物件の管理会社や大家さんへ相談してみましょう。

特に以下のようなケースでは、管理会社・大家さんの協力が必要不可欠です。

  • マンション全体でネットが遅い、繋がらない
    同じマンションの他の住人も同様の症状を訴えている場合は、建物内の共有設備や配線に問題がある可能性が高いです。
  • 光ファイバーの配線が古い、または設置されていない
    入居時に光ファイバー対応と聞いていたのに、実際は古い配線方式だったり、そもそも光回線が引き込まれていなかったりする場合。
  • 共用部分にある設備の問題
    建物内のMDF室(主配線盤室)にある機器や、そこまでの配線に異常がある場合など。

管理会社や大家さんは、建物の設備に関する情報を持っているので、必要であれば専門業者を手配してくれることもあります。

連絡する際は、これまでに試したことやプロバイダからのアドバイスなどを具体的に伝え、丁寧な相談を心がけましょう。

まとめ

今回は、賃貸の光ファイバーが遅い、または繋がらない場合の対処法をご紹介しました。

光ファイバーなのにネットが遅い、繋がらないと焦ってしまいますが、多くの場合はこの記事内でご紹介した簡単なステップで解決できます。

まずはルーターやONUの確認、ケーブルの差し直し、そしてWi-Fi設定の見直しから始めてみましょう。

特定の症状に合わせて、ルーターの再起動や置き場所を変えたり、デバイスの確認なども効果的です。

それでも解決しない場合は、プロバイダや回線事業者、あるいは管理会社への相談も必要になってきますが、焦らず一つずつ試してみてくださいね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次